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執筆者の写真Takahiro Koike

2024


元旦に初詣に出かけ、義父母たちとおせちをいただきました。翌日以降は母の遺品整理や書類の整理、本とレコード棚の並べ替え作業に没頭、エクササイズもほぼ欠かさず、その間に連載のラフを制作し、お正月にいつもと変わらない毎日を送ることで、自分の気持ちを落ち着かせました。



仕事も気持ちも一段落して、家族3人で観に行った映画は『窓ぎわのトットちゃん』です。トットちゃんの目を通した日常と非日常がていねいに描かれているため、(きっと誰もがそうだと思いますが)幼少期に先生や親に「いい子だね」って言われたかったピュアな気持ちを思い出すことができました。ぼくは水たまりのシーンが大好きです。


また本編には電車、水中、悪夢の3つのイメージシーンがあり、それぞれ3人のアニメーターが手描きや切り絵などで自由かつ緻密に描いた世界観が実に素晴らしかった! 



エンドロールに流れる『あのね』の歌詞は本当に心に響きます。鑑賞後にこの歌を聴くと、自然に涙があふれそうになるのです。歌の力ってすごい! あいみょんが『徹子の部屋』に出演した際には、何十曲も作った中の1曲だということと、伝えたいことがあまりにもあり過ぎて、あいみょん史上いちばん長い曲(6:55)になったと語っていたのがとても印象的でした。



映画ではトットちゃんが青森へ疎開する場面で終わりますが、続編にはその後の大変な出来事が描かれています。もう一度読み直したくなりました。


そして2024年は誰がなんといっても、絶対にいい年にしなくちゃと心に誓いました。

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