ドイツの製図ブランド「ロットリング」は、ずっと憧れの文具。ぼくが社会人1年目は、まだぎりぎり版下と写植の時代でした。版下に極細のきれいなケイ線を引くのは、もっぱらロットリングの製図ペン。プロ仕様だったので、上司から借りて恐る恐る使った記憶が蘇ります。こちらは新作の600シリーズ。(以下、『Pen』の文具取材で撮影したメモ用の写真です)
鉛筆の形をした真ちゅう製のボールペン「TETZBO(テツボー)」のちびえん。ペンスタンドやペンレストも金工作家の手作りで、味わい深く発想豊かな逸品。奥にある藤子不二雄のポーチには、ぼくの取材道具(ルーペやメジャー、ノギスなど)一式が入っています。
文具の取材では手にした時の質感や書き味、重さなど、サイトでは拾いきれない部分を重点的にチェックします。貴重品は指紋や汚れがつかないよう手袋で確認し、撮影後にメーカーやお店に返却しています。
取材の最中、「OPEN TO BEGIN YOUR JOURNEY」(あなたの旅を始めるために、さぁ開けましょう)という文字が目に飛び込んできました。TRAVEL でもなくTRIPでもなく、JOURNEYという綴りを見つめていたら、(一瞬ですが)これまでしてきた旅の情景がサーッと頭の中を通り過ぎて行きました。
英国マンチェスターのブランド「AJOTO」のボールペンの外箱です。ブランド名は「A Journey To」(旅の途中)から引用されていて、この箱を開ける時と、旅先に到着したばかりのワクワク感が見事にシンクロしました。そしてOpenという文字通り、心も一気に開くのです。
今のうちに好きなだけ想像の旅をしておきましょう。想像の中であれば、気兼ねなくどこへでも行けますからね。では、想像力に満ちた豊かな週末を!
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