2015年に『栄養と料理』の連載「思い出の味」に登場していただき、取材後にいただいたメーテルの色紙は永遠の宝ものです。2013年に出版した『家がおしえてくれること』で取材をさせていただいた「ルークファニチャー」の石川寛之さんに、特製のフレームを製作していただきました。
「銀河鉄道をイメージして『鉄染め』を用いております。染め液は仕込みに2週間ほどかかり、お歯黒に近い作り方で、錆びの成分が木のタンニン成分に反応して黒くなります。メーテルの雰囲気や汽車のイメージにマッチすると思いますので、楽しんでいただけましたら幸いです」と石川さん。
写真ではわかりづらいかもしれませんが、自然素材ならではの独特の風合いに加え、銀河鉄道のロマンも感じられて、とっても気に入っています。石川さん、ありがとう!!
アトリエのいちばんよい場所に飾りました。昨年2月に松本零士さんが宇宙へ旅立ってから、色紙は大切に保管していましたが、ようやく毎日拝むことができます。メーテルも松本零士さんも喜んでいます!
『銀河鉄道999』といえばゴダイゴの名曲がありますが、ぼくはTVシリーズのED『青い地球』が大好きです。放送は1978年から81年だから、ぼくが8歳~11歳。まさに少年星野鉄郎(10歳)とドンピシャ世代で、同じひとりっこ。木曜夜7時からの放送を母と2人で楽しみに観ていた記憶が鮮明に残っています(父は仕事で帰りがいつも遅いので、夕食後に基本母と2人でアニメや歌番組をたくさん観ていました)。
毎回ハラハラドキドキ、泣いたり笑ったりの1話完結(たまに前編後編アリ)で、その星の1日周期が999の停車時間でしたね。車掌さん(肝付兼太さん)の次回予告とともに、このED曲が流れるとなんとも名残惜しくさみしい気分になっていました。歌詞には母を想う鉄郎の気持ちが込められていて、今聴いても本当に素晴らしく鎮魂歌のように心の奥底まで沁みわたります(ささきいさおさんのやさしい歌声に重なる、杉並児童合唱団の切ないコーラスは最高です)。
鉄郎にとってメーテルは母そのものでしたから、この曲を聴くたびに一緒にアニメを観ていた若かりし母のイメージが自然と重なります。
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