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  • 執筆者の写真Takahiro Koike

薬師丸ひろ子さんが松戸に来てくれました!


薬師丸ひろ子さんのコンサートツアー2024「きみとわたしのうた」に行ってきました。ツアーの初日が地元松戸からのスタートという幸運に恵まれ、これは行くしかないですよね!! 「森のホール21」は娘が幼い頃にバレエの発表会や吹奏楽の演奏を披露した場所で、母とは生前何度も一緒にコンサートを観た思い出のホールです。


松戸は初めての薬師丸さん。小学生の時、流山に引っ越した友だちの家に、表参道から千代田線に乗って遊びに行ったという懐かしいお話をしてくれました。コンサートを初めて観に来た方もいて、ステージ上から40年来のファンというお客さんに直接話しかけたり。



最速先行で7列目は、これまででいちばん前の席。薬師丸さんの美しい歌声と品のあるおもしろトークを間近で観ることができました。初めて観た前回はオーケストラをバックにした特別公演で、今回は腕利きのバンドメンバーと弦楽カルテット編成。今回も本当に素晴らしい演奏でした。


以前インタビューをした時に「デビュー当時のキーで歌っているのはすごすぎます!」とお伝えすると、「できる限り同じキーで歌い続けられるようにしたいですね……えへへ」と笑って応えてくださり、薬師丸さんの熱いプロ魂を感じていました。年齢を重ねて、同じキーで歌い続けられる人は数えるほどしかいませんから。


今年だけで3本ものコンサートツアーを行っていて、ここまで多いのは初めてなのだそう。MCで「散財させてすみません…」と薬師丸さん。お客さんは大爆笑です。きっと身体や喉の調子がすこぶる良いのでしょうね。透き通る伸びやかな高音は、癒しを通り超え、もはや祈りに近い、別次元の歌声でした。



途中アカペラで歌ってくれた童謡『ちいさい秋みつけた』。会場に響く生声は、まさしく強さと可憐さを兼ね備えた薬師丸さんそのもの。歌い終えると後ろを向いて水を飲み、バンドのイントロが始まると同時にくるりと正面を向き、客席を見渡した時のキリッとした眼は、少女時代の薬師丸ひろ子さんとまったく同じ表情!



最後の曲は最新アルバム『Tree』に収められた『時の道標』。胸を打つ素晴らしい歌詞は、薬師丸さん本人が手がけています。


「めぐる時の流れに ひともゆめも 確かなことはいつも そうこころの中に」


コンサート前後のスマホのメモリーに、母の写真が何度も流れてきたのは偶然ではない気がしています。薬師丸さん、ありがとう!

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